【音楽編集】簡単に出来る音量・音圧を上げる方法|マスタリングの私なりのやり方を紹介
今回は録音した曲の音量が小さいとか、最終的な調整の時にする作業を紹介していこうと思います。
いわゆるマスタリングというやつです。
使用するものは
・録音した音源
・音楽編集ソフト「FL Studio」
上記2点。
マスタリングの流れとしては
1.トラックごとの音量調整
2.エフェクト挿入
3.ノーマライズ
4.音域ごとのバランス調整(イコライザー)
5.音圧上げ(コンプレッサー)
6.イコライザーでバランスの最終調整
といった感じです。
音楽編集ソフト(Studio one free)を使用した録音やノーマライズ方法は以前「【音楽編集】「Studio One Free」を使った録音方法を紹介」に書いたので、もし良かったら見てください。
Studio one freeの時点で上記1~3までを完了させて、「ミックスダウンをエクスポート」から保存させておきます。
「マスタリングとかどうでもよくて、とりあえず音量だけ上げたいんだよ!」という方は「音圧上げ」の項目だけ読んでいただければと思います。
出来れば4以降の作業もStudio one freeのみで済ませたかったのですが、free版だとコンプレッサー機能が見当たらなかったので他の編集ソフト「FL Studio」を使用することに。
ちなみに「FL Studio」も無料版を使用しています。
本題に入る前に一つ注意点がありまして、私は本格的に音楽編集を学んできたわけでは無いので、間違えている部分もあると思います。
今回はあくまで「私なりの簡単にできる音圧上げ方法」ですので、本格的に音楽編集を学びたい場合は専門の書籍等を参考にした方が良いと思います。
マスタリング方法
ファイルを開く
↑FL Studioを立ち上げたら赤枠内に編集したい音楽ファイルをドラッグ&ドロップ。
↑その後、開始位置が先頭になるようにドラッグします。
↑赤枠で囲った部分がオレンジ色になっている場合はクリックして色がついていない状態にします。
赤枠横の再生ボタンを押してみて曲が再生されれば準備完了です。
ちなみに、赤枠下にあるつまみは曲の再生位置なので、サビの部分だけを確認したいといった場合はこのつまみで再生位置をずらすと簡単に飛べます。
音のバランス調整
まずはイコライザーを使い、音域ごとの調整をしてバランスを整えていく作業。
↑「ADD」→「Effect」→「Fruity Parametric EQ2」と進んでいくと、
↑このようなウィンドウが出てきます。
各番号を上下にドラッグすることによって各音域ごとのバランスを調整できます。
色々動かしてみて、自分の好みのバランスに調整していきます。
マスタリングでEQ(イコライザー)を使う方法: これで全て解決!プロ級レコーディング・ミックス・マスタリングの方法
マスタリングでのEQ使用方法は上の記事が参考になりました。
音圧上げ
コンプレッサーを使用して音圧の調整をしていきます。
音圧上げとは簡単に言うと音量の小さい部分を大きくして大きい部分を圧縮する作業のことです。音圧を上げることで同じ音量でも大きく聞こえるようになります。
音圧についての分かりやすい解説があったので、「音圧って何??」という方は読んでみるといいんじゃないかなと思います。
↑「ADD」→「Effect」→「Fruity Compressor」と進んでいくと、
↑このようなウィンドウが出てきます。
項目がたくさんあって良くわからないと思うので一つずつ簡単に解説していくと、
・Threshold
音を圧縮するもの
・Ratio
音を潰す比率
・Attack
波形の突出した部分を潰すもの
・Release
Attackの潰す時間
・Gain
音量
・Type
これは気にしなくていいと思います
こんな感じで捉えていただければいいかなと思います。詳しく知りたい場合は他の記事を読んでいただければと思います。
私がやっている設定値は
・Threshold
最初は-10dB辺りから始めて曲を再生して、潰しすぎかなと思ったら0dBに向かって少しずつ調整。
・Ratio
1.0:1から始めて潰しすぎている感じがしたら下げていく感じで。
・Attack
1ms~5ms程度。
・Release
100ms~500ms程度。
・Gain
音が歪まない程度に音量を上げていく。
こんな感じの設定で個人的にはうまくいってます。
音のバランス調整
コンプをかけると音が少し変わってしまうので「Fruity Parametric EQ2」で最後にもう一度微調整します。
最終調整なので、必要最低限でいいと思います。
最後に
今回は「FL Studio」を使ったのですが、他の編集ソフトでもやることとか項目とかは大体一緒だと思います。
あと、今回紹介したのはあくまで私が普段やっているマスタリング方法です。
マスタリング作業の順番・設定値は人それぞれですし、きっとどれが正解というのもないと思うので、マスタリング作業を何度もやっていくうちに自分に合った方法を見つけていければいいんじゃないかなと思います。